煙の玩具13

 12の文中で、僕は「いくら美しくなくても、それが Hansen ならば購入する」と書いていますが、この1本はその言葉が正しいことを証明するパイプです。

 このパイプも Poul Hansen 個人か、それでなければ工房の誰かが作ったものなのですが、僕はこの1本にどんな種類の美も感じることはできません。でも、お金出して購入しています。「美しかったら儲けもの」というところでしょうか。このパイプからは美は感じられませんが、喫うパイプとしては具合のいいパイプです(でも、やっぱり美しくないパイプに手を伸ばすのは難しいですね)。

 デザインした人の目には、これでもカッコよく映るんでしょうか。ひとつ前の12のパイプがとてもきれいなパイプなので、13の異形っぷりが浮き彫りになってしまいますね。まあ、せめてもの救いは、ステムの形がちょっと面白いところなんですけど。

 でも、やっぱり、僕はこれを、あんまり使わないんだろうな。