煙の玩具49

 これが、47で僕を翻弄しつづけたパイプです。

 まあ、いろいろあって、結局、僕のところに来ました。こんなに自立しそうなシェイプなのに、立つことはできません。その姿が何かを叫んでいるようなイメージがあるので、僕は「絶叫君」と呼んでいます。

 これはインチキやって立たせたところです。僕にとっては「具合のいいパイプ」です。後に、このパイプを日本に引いてきたのは、パイプの騎士、柘 恭三郎氏であることがわかりました。

 古いパイプで、ステムはエボナイトです。これを作った人、Poul Hansen 氏かなあ。それとも、師匠のデザインを学んでいる職人さんでしょうか。断言はできません。