煙の玩具55
そして、舞台は再び、新所沢になります。
記録によれば、僕は2010年の05月27日に京垓さんからパイプを購入しています。「Hansen のパイプが入ったんだけど、買うかい?」という電話を社長さんがかけてくれて、僕は「行きます。だから、僕がお店に着くまでは、とっておいてください」と応じ、15分後には家を出ていました。
社長は僕に“そのパイプ”を手渡しながら「Hansen って、ずいぶんいろいろとあるもんだね」と仰いました。
こんなパイプです。
「本当に Hansen かなあ、これ」。
「Hansen ですよ。刻印も全部入ってるし、このグレインを見てくださいよ。このバンドのせいでモダンに見えるけど、ステムはエボナイトだし、古いパイプですよ、こりゃ。買わせていただきます」。
好きな作家のパイプが久しぶりに手に入ったので大喜びの僕でしたが(こんなにユニークなパイプじゃ“対”になるパイプなんて見つからないんだろうな)などと、少し寂しいことも考えていました。
そんなことはないってことは、すぐにわかるのですが。