煙の玩具09

08で「どうやって入手したのか、忘れてしまっているパイプ」があることを書きましたが、このロバットなんて、まさにそれです。 これが「本当にデンマークのファンシーパイプなのかよ」って思うほど、没個性的で無難で、目立たないパイプです。ステムもアク…

煙の玩具08

僕が Poul Hansen のパイプを入手できる場所は多くありません。ヤフオク、eBay 、銀座の菊水さん、新所沢の京垓さん、小田急相模原のリビングショップ安藤さん。ほとんどは、これらのお店で購入します。 オクなんかに出ると、大変です。僕も含めて Hansen の…

煙の玩具15

ほら、ちゃんと購入しているでしょう?“対”で持ちたいという僕の性癖は偏執的なのです。 対になる14に較べて少しボウルが高いですね。小さいパイプなのにブラストはしっかりかかっていて、きれいに凹凸が出ています。 小さいながらも文句なしの出来で「具…

煙の玩具06

このパイプも「対で買わないと我慢できない」病で苦しむことになった1本です。 僕の地元に、静かで落ち着けるバーがあります。そこには、僕のほかに3人、パイプを楽しむ人がいました。 僕も、もちろん、彼らの仲間だったのですが、パイプの輸送に難儀をし…

煙の玩具05

これから先も、何回か書くことになるかも知れないのですが、僕はパイプの購入におかしな癖があります。“対”を求めてしまうのです。よく似たシェイプのものを2本買うか、そうでなければ、シェイプが真逆のものを購入して、並べないと落ち着かないのです。自…

煙の玩具07

僕は神秘主義者ではありません。お化けも幽霊も信じないし、別の恒星系の住人が、光の速度でも何万年もかかる距離を踏破して、わざわざこの地球に訪れるはずがないと確信しているので「宇宙人がこの星に来る」なんてことは絶対ありえないと思っています。 と…

煙の玩具04

僕は、購入した順に記事を書いているのではありません。しばらく、ブラストがかけられた HANSEN のパイプが続くことになると思います。おつきあいください。ただし、01に書いたパイプは、本当に僕が最初に買った HANSEN のパイプです。その1本が、やがて…

煙の玩具03

このパイプは、僕にとって「具合が悪いパイプ」です。いえ、パイプが悪いのではない。僕の喫い方が下手くそで、このパイプの潜在力を引き出せないというのが正しいでしょう。所謂「ボウルが塔のように高い」パイプの一種なのです。伝説のパイプ屋さんである…

煙の玩具02

Poul Hansen のパイプについて、今なら多少のことは知っています。1950年代の半ばから、1960年代にかけて、次々と勃興したデンマークのパイプ作家のひとりで、製作を工房化し、それによって、Poul Hansen という名前が刻印されていても、彼自身が製作したか…

煙の玩具01

最初にパイプをくわえてから、もうどのくらいたったのか。憶えていません。あの頃の僕はまだ、すべてのパイプが同じ味を提供するものだと思っていました。パイプスモーカーは皆、最初は迷走するものだと思います。少なくとも、僕の周囲のパイプスモーカーさ…