煙の玩具29

 どこで購入したか、憶えていません。そして、僕にとっては「具合の悪いパイプ」です。僕はどうも、ボウルがチムニーのように細くなっているパイプがダメ(技術不足)で、敬遠気味になってしまいます。それでも、この29をこうやって持っているということは、これを購入した理由が「数をふやしたい」という、今の僕が赤面しそうな考えからだと思います。でも、多分、そのときの僕は、これを購入せざるを得ない気持ちだったのだと思います。

 あとは大きさ。僕はパイプの煙で目をやられてしまうので、この手のパイプをつかうと翌日の朝、ドライアイになっていたりします。でも、そんなことをわかっていても、買ってしまう時期だったのでしょう。

 それに、そんなパイプと知りつつも、僕はこれを手放そうとは思っていません。迷っていたときにつかんだものをどうして手放せるでしょうか。